英語学習法

英語ができるようになると、卒論の際に英語論文で情報収集ができるようになるので、最優先で勉強したい科目です。 英語に関しては、積み重ねが大事なので、中学高校の英語が不安な人は中学高校の基礎を固めることが大事です。また、中高の復習はよく教科書をやり直せという話をよく聞きますが、教科書をもう持ってない人も多いでしょうし、教科書は独学向けに作られてないので、普通に受験用の参考書を使った方が効率がいいです。中学英語レベルだと、 単語は、中学英単語ターゲット1800―高校入試でる順 ,文法はくもんの中学英文法―中学1‾3年 基礎から受験まで (スーパーステップ) がおすすめです。 高校英語に関しては、文法は総合英語Forest 6th edition,単語は英単語ターゲット1900  がお勧めです。高校英語が終わったら、英語2や英語1の科目試験やレポートに太刀打ちできる実力は付くと思います。単語を覚えるコツとしては、書いて覚えると、時間がかかってしまうので、見て覚える暗記法を身に付ける、単語のスペルを覚えるよりも単語の訳語を覚えるようにするの二点が挙げられます。具体的にどういうことかというと、例えば経済学を表すeconomicsという意味の単語を覚えたいとします。このとき、まず、economicsという単語を見て経済学が思い浮かぶようにし、もし思い浮かばなかったら答えを見て、時間が経った後にまた、復習として同じことを繰り返します。この方法は単語帳を使えば、赤シートなどで簡単にできると思います。単語帳を使う際には、まず1ページの英単語だけを見てそれから日本語を思い浮かべ、すべての意味を思い浮かべられなかったら、訳語を見て、また、英単語から意味を思い浮かべるのをそのページ全ての単語の意味を思い浮かべることができるまで繰り返すようにしたらいいと思います。1ページすべての単語を思い浮かべることができたら、次のページに進めましょう。この方法を使って、10ページぐらいまで進んだら、復習として、また1ページ目から同じことを繰り返します。文法を覚えるコツとしては、文章の例文ごと暗記してしまう方法がお勧めです。この方法を使えば、1日一時間足らずの時間で、100単語覚えることができます。さらに長期間の記憶の定着を考慮して、平日に暗記を進め、休日には平日にやったことの復習し、また、単語帳が一冊終わったときにも一区切りとしてその単語帳の復習をする方法がベストだと思います。単語帳を丸暗記をするという方法は時代遅れで単語は文脈の中で覚えるべきだという意見もありますが、あくまでも単語は単語帳で身につけ、英文を読むのはその単語の定着のために使用した方が効率がいいともいます。単語を訳語を使って暗記する方法は、Prince, P. (1996). Second language vocabulary learning: The role of context versus translations as a function of proficiency. Modern Language Journal, 80, 478-493などの研究があるように第二言語習得論の実証研究によって有効であることが分かっています。文法を勉強するコツとしては、例文ごと暗記をしてしまうことです。この場合、単語のときと違って日本語から英語に変換する作業を行います。これは、単語のように見て覚えるやり方も有効ですが、長い文や難しいスペルの単語を含む例文の暗記はこの方法だと難しいので、場合によっては書いて覚える方法も有効かもしれません。この例文暗記の勉強法は英語1の科目試験対策にも使えます。英語3,英語7の勉強法は、辞書を片手に教科書をひたすら読み続けていき、出てきた未知の単語はそのつど覚え、ある程度の分量が終わったら復習のためにまた、一から教科書を読み直し、最終的には辞書なしで教科書の文章が読めるようにすることです。ただし、文法、単語は覚えたけど、それを使って英文を読む訓練をしていないために、単語は全て分かるのにその文の意味が訳せない場合があります。その場合、英文解釈の訓練が足りないので、大学受験の英文解釈の参考書を読みましょう。おすすめとしては必修英文問題精講 という本が挙げられます。この本は習った文法・単語を使ってどう英文を読み進めるかということを丁寧に解説しています。この本の使い方としては、例文の文を一旦和訳し、和訳した後に解説を読んで答え合わせをするという方法があります。また、この上のレベルの本としては、基礎英文問題精 という本があります。この本を上記の方法で進めていけば、英語3,英語7だけではなく、実際の洋書や英語の論文を読む力も身に付けることができます。また、実際の洋書や英語の論文は語彙のレベルが高いため、英語科目の勉強の語彙力だけでは太刀打ちできない場合があります。なぜなら、高校英語、受験英語の場合、だいたい語彙数は6000語といわれていますが、 (Goulden, Nation and Read, 1990) によるとネィテイブの大学生は、20000語の語彙数を身につけているので、高校英語、受験英語の語彙数のレベルだと実際に使われている英語の語彙のレベルにははるかにおよばないためです。そのため、実際の英語を読むためには、もう1ランク上の単語帳を使用して、語彙数を10000レベルまで高めることが必要です。この場合、お勧めとしてはTOEFLの単語帳が挙げられます。具体的には、必ず覚えられるTOEFLテスト英単語3400 がお勧めです。また、英語をマスターしたはいいが、英語を使いたいのに、何を読んだらいいのか分からないという人にお勧めの論文を二つ挙げときます。一つ目は、日本経済の失われた20年間をRBCのモデルで分析したHayashi-Prescottです。この論文を読むには動学マクロの知識が必要ですが、日本経済の失われた20年間の原因は、TFPと呼ばれる知識・技術・効率性の低下であるということを明らかにした画期的な論文です。二つ目は、P2Pと音楽の売上の関連性は低いことを実証研究で示したOberholzer-Gee and Strumpfの論文です。この論文は従来の常識を打ち破るとともに、必要とされる知識も統計学、計量経済学の知識さえあれば十分読めると思います。また、この論文を見れば、実証研究の具体的な方法を垣間見ることができるので、卒論のテーマで計量経済学をやりたい人は目を通しておくといいかもしれません。

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